「デジタル・フランチャイズ」という言葉は、しばしば夢を売るために使われます。ここでは、普段語られない部分も含めた率直な話をします。
核となる仕組みは単純です。ソフトウェアを一度購入し、自社ブランドを載せ、多数の顧客へ月額で貸し出します。在庫は積み上がらず、店舗を借りる必要もなく、11人目の顧客を追加する費用は10人目とほぼ同じです。
普通の商売と算数が違う理由
物販では売るたびに仕入れが必要になり費用が増えます。サービス業では顧客が増えるたびに時間が増えます。このモデルでは、主要な費用が前倒しで発生し、その後はおおむね固定です。増えるのはサーバーとサポートだけです。
このモデルの魅力はすべてこの二つの列から来ています。そして、リスクもすべてそこから来ています。損益分岐点を決めるのは、どれだけ早く顧客を獲得できるかであって、システムの出来ではないからです。
買う前に計算する方法
必要な数字は三つだけです。システムの価格。自分の市場で現実的な月額の貸出価格。そして毎月の運用費、つまりサーバー、ドメイン、顧客対応に使う自分の時間です。
損益分岐の式: システム価格を、貸出価格から顧客一人あたりの運用費を引いた差で割ると、回収に必要な顧客数が出ます。10未満なら合理的、50を超えるなら、資産ではなく仕事を買っていることになります。
あまり語られない四つのこと
- 売ることは、設置することよりはるかに難しい。 システムは一週間で整いますが、販売経路の構築には数ヶ月かかります。読者や人脈がまだないなら、そこが本当の仕事です。
- サポートが最大の隠れ費用です。 最初の10顧客は多くを尋ねます。文書と初期案内が良いほど、後の顧客での費用が下がります。
- 解約率がすべてを決めます。 継続収入は顧客が残っている間だけ継続します。二年続く一人は、二ヶ月で去る三人よりはるかに価値があります。
- システムには保守が要ります。 セキュリティ更新、外部サービス変更への追随、不具合修正。自分の時間としてか保守契約としてか、最初から予算に入れてください。
貸し出す価値のあるシステムの選び方
すべてのソフトがこのモデルに向くわけではありません。譲れない技術要件があり、同じくらい重要な市場要件もあります。
うまくいきやすい分野
| 分野 | 貸し出しに向く理由 | 備考 |
|---|---|---|
| CRMと業務チャット | 毎日使われ、手放しにくい | 技術サポートの負荷が最も高い |
| POSと在庫管理 | 店舗運営の背骨になる | 解約率が非常に低い |
| オンライン講座基盤 | 期の途中で乗り換えにくい | 販売は遅いが長く続く |
| 招待状・イベントページ | 件数が多く技術負荷は軽い | 単価が低いため件数が必要 |
| チケットと予約 | 日々の運営に結びつく | 季節性があり資金繰りに注意 |
現実的な最初の90日
- 1日目から14日目。 自分が本当に理解している一つの層を選びます。「中小企業」では広すぎて売れません。
- 15日目から30日目。 システムを設置し、ブランドを載せ、実際の案件で自分が使います。使ったことのないものは売れません。
- 31日目から60日目。 率直な意見をもらう条件で、特別価格の最初の5顧客を獲得します。
- 61日目から90日目。 最も多かった質問をもとに初期案内を作り直し、それから価格を上げ、件数を増やします。
このモデルが失敗する典型: まだ理解していない市場に対して、最も機能が多いシステムを買うこと。売れる単純なシステムのほうが、サーバーで眠る高機能なシステムより優れています。
よくある質問
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